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A.前立腺肥大症の正しい診断がついたら、次は適切な治療が必要です。
軽症から中等症の方にはまず薬物治療をお勧めします。
お薬には『αブロッカー』といって前立腺をリラックスさせることによって排尿状態を改善させるものや、前立腺を少しずつ小さくするホルモン系の薬物、また、漢方薬のような植物製剤があります。
症状が軽い方にはまず植物製剤やαブロッカーがおすすめです。
前立腺の大きな方にはホルモン系の薬物を併用することもあります。
最近は『αブロッカー』がとても人気のある治療薬です。
人気があるといっても、患者さんの方から求めるということはあまりありませんから、医師にとって人気があると言うほうが正しいかもしれません。
副作用があまりなくて即効性がある、という点が人気の理由です。
この薬は途中で止めると再び症状がぶり返すことが多いため、一般には服用を長く続けることになります。
長期間飲んでも副作用はあまり心配のない薬のひとつです。
重症の方や薬物治療で満足な効果のえられない方には手術もひとつの方法です。
一般に、前立腺肥大症に対して多くの病院で行われている手術治療は、TURPという手術です。
30年前から同じ方法で行われている手術で、前立腺を内視鏡で内側から『くりぬく』ように削る方法で、尿道が確実に広くなります。
もしあなたの病気が本当に前立腺肥大症ならば、尿の勢いを良くするという意味では、TURPはお薬よりも格段に効果があります。
しかし、この恩恵に浴するためには、10日から3週間の入院が必要で、しかも術後の1週間ぐらいは、痛み・太めの管の挿入・出血などをがまんする必要があります。
多少つらいことをしても治したいという意欲のある患者さんには良い方法です。
しかし、症状がそれほど強くない方・苦痛を伴う治療まではしたくないという方・体力的に自信のない方などは、ほかの治療法を選択されるのが良いでしょう。
いずれにしましても、最終的にどのような治療を選択するかは、患者さんとよく相談し、患者さんの希望に沿った形で決めることになります。
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